日帰り手術について
当院では、外来で受けられる日帰り手術を行っております。当院の麻酔は原則として局所麻酔で行い、静脈麻酔(点滴による鎮静)や全身麻酔は行っておりません。局所麻酔での手術が安全に行いにくいと判断される場合は、連携医療機関へご紹介します。術前評価と術後フォローを丁寧に行い、身体への負担を抑えながら安全性を最優先に実施します。
当院の日帰り手術の特徴
- 当院の麻酔は原則として局所麻酔です(静脈麻酔は行っておりません)。局所麻酔での手術が難しいと判断される場合は、連携医療機関へご紹介します。
- 術前に合併症リスクや内服薬(抗凝固薬など)を確認し、当日の安全を確保します。
- 術後の症状(出血、痛み、発熱など)への対処方法を具体的にお伝えし、経過観察を行います。
ご予約から手術当日までの流れ
- 初診・検査:診察、必要な検査(超音波、感染症検査、採血など)を行い、手術の適応を判断します。
- 術前説明:手術方法、麻酔、合併症、術後の生活上の注意点、費用についてご説明し、同意書を作成します。
- 手術日決定:体調や月経周期、生活予定を踏まえて日程を決めます。局所麻酔で行うため、通常は絶食の必要はありません(手術内容により指示することがあります)。
- 手術当日:受付後に体調確認を行い、麻酔と手術を実施します。回復室で休憩し、歩行・出血状況などを確認してからご帰宅いただきます。
- 術後フォロー:必要に応じて再診し、創部や症状、病理結果(提出した場合)を確認します。
手術当日に向けたお願い
- 妊娠の可能性がある場合は必ず事前にお申し出ください。
- 持病のある方、内服薬がある方(血液をサラサラにする薬、糖尿病治療薬など)は、必ず初診時にお知らせください。
- 当院では静脈麻酔(点滴による鎮静)を行っておりません。局所麻酔で行うため、通常は当日の飲食制限はありません(指示がある場合はご案内します)。手術当日は体調を確認してお帰りいただきますので、可能であれば公共交通機関でのご来院をお願いします。
- 発熱や体調不良がある場合は、無理をせず事前にご連絡ください。
術後の過ごし方(目安)
- 項目
- 説明
- 出血・おりもの
- 少量の出血や茶色いおりものが数日から1-2週間続くことがあります。出血量が増える場合はご連絡ください。
- 入浴
- シャワーは当日から可能なことが多いですが、湯船は数日控えていただく場合があります。
- 運動・仕事
- 軽い家事やデスクワークは当日または翌日から可能なことが多いです。激しい運動は数日控えてください。
- 性交・タンポン
- 感染予防のため、一定期間は性交やタンポン使用を控えていただきます。期間は手術内容により異なります。
- 痛み
- 生理痛に似た痛みが出ることがあります。必要に応じて鎮痛薬を使用します。
※上記は一般的な目安です。手術内容や体質により異なるため、個別にご説明します。
すぐに受診・ご連絡いただきたい症状
- 生理2日目以上の量の出血が続く、または血のかたまりが増える。
- 強い腹痛や、鎮痛薬で改善しない痛みがある。
- 38℃以上の発熱がある。
- めまい、ふらつき、動悸などが強い。
当院で行う主な日帰り手術
以下に代表的な手術の説明を掲載します。実際の適応や術式は、診察結果により決定します。
子宮頸部異形成に対するCO2レーザー蒸散術
対象
コルポスコピーおよび組織診で、子宮頸部上皮内病変(異形成)の治療適応を満たす方が対象です。年齢、妊娠・出産のご希望、病変の範囲や頸管内への広がりを踏まえて適応を判断します。
方法
病変部をCO2レーザーで選択的に蒸散します。円錐切除に比べて子宮頸管を温存しやすく、外来で日帰り手術として行いやすい治療です。当院では局所麻酔で実施します。局所麻酔での治療が難しいと判断される場合は、連携施設での治療をご提案します。
所要時間
手術自体は概ね15-30分程度ですが、麻酔や術後の休憩を含めると院内滞在は1時間程度になります。
合併症
出血、感染、子宮頸管狭窄、術後の疼痛などが起こり得ます。まれに追加の止血処置や再受診が必要になる場合があります。
術後フォロー
術後は出血や感染の有無を確認し、必要に応じて頸部細胞診やHPV検査などで経過観察します。妊娠希望がある方には、妊娠時の頸管管理についてもご説明します。
費用
本手術は保険診療が適用されます。自己負担額は保険負担割合や当日の診療内容により変動します。
また、子宮頸部異形成に対するCO2レーザー蒸散手術は、手術枠(時間枠)を1時間確保し安全な体制で実施するため、予約料として選定療養費22,000円(税込)を別途頂戴します。
| 保険診療分(3割負担の目安) | 13,000円前後 |
|---|---|
| 選定療養費(予約料) | 22,000円(税込) |
| 当日のお支払い合計の目安 | 35,000円前後 |
バルトリン腺膿瘍・嚢胞に対する開窓術
対象
再発を繰り返す膿瘍や嚢胞で、単純な切開排膿では再燃しやすい方が対象です。疼痛が強い急性期や、炎症の程度により手術の時期を調整します。
※今現在の痛みが強く、当日に緊急で手術が必要な場合は別の手術(切開術など)を行います。その場合は後日に予約を取り直すことなく、初診時の外来で迅速に対応いたします。
方法
嚢胞壁を外陰皮膚に縫合固定して開放路を形成し、再閉鎖を防ぎます。局所麻酔で日帰り実施が可能です。必要に応じて排膿や洗浄、抗菌薬治療を併用します。
所要時間
手術自体は概ね20-30分程度です。
合併症・注意点
出血、感染、創部痛、再発などが起こり得ます。創部を清潔に保つことが大切です。
術後のポイント
生活上の注意点や創部の洗浄方法をお伝えします。違和感や発熱がある場合は早めにご連絡ください。
子宮頸管ポリープの日帰り切除術
対象
不正出血や頸部刺激症状の原因となる子宮頸管ポリープが対象です。大きさや付着部位により、外来での切除が難しい場合は連携施設での入院治療をお勧めする事があります。
方法
鉗子で根部を把持して捻除し、出血がある場合は止血処置を行います。摘出した組織は原則として病理検査に提出します。
ポリープの茎が太く出血のリスクが比較的高い場合は、別日に手術枠を予約してレーザー手術を行う場合もあります。
所要時間
手術自体は10分程度で終了することが多いです。
合併症・注意点
出血、感染、疼痛が起こり得ます。まれに追加の止血処置が必要になることがあります。
術後のポイント
当日から日常生活を再開できますが、数日は過度の運動や性交を控えていただきます。
尖圭コンジローマの切除術(切除・焼灼)
対象
外陰部、腟、子宮頸部、肛囲などに生じた、ヒトパピローマウイルス(HPV)由来のいぼ(疣贅)が対象です。妊娠の可能性や治療希望を踏まえて方針を決めます。
方法
局所麻酔下で切除またはレーザーで焼灼を行います。病変の大きさや部位、数により、複数回に分けて治療する場合があります。
所要時間
病変の範囲により異なります。数が多い場合や範囲が広い場合は、別日に手術枠を予約してレーザー手術を行うことがあります。
合併症・注意点
創部痛、出血、感染、瘢痕、再発が起こり得ます。パートナー治療やワクチン接種を含めた再発予防をご提案することがあります。
術後のポイント
再発があり得るため、一定期間は定期的に再診していただきます。
よくあるご質問
- 手術は痛いですか?
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局所麻酔で痛みを抑えます。20分程度の手術では十分に痛みが取れることがほとんどです。
精密検査よりも痛くなかったという患者さんもいらっしゃいます。
当院では静脈麻酔(鎮静)を行っておりませんので、痛みに弱く緊張が強い患者さんには連携施設での治療をご提案することがあります。 - 生理中でも手術できますか?
- 手術内容によって可否が異なります。出血量が多い時期は安全のため延期することがあります。
- 当日は一人で帰れますか?
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局所麻酔で行うため、多くの場合はお一人での帰宅が可能です。
ただし、貧血や痛み、ふらつきがある場合は安全のため付き添いをお願いすることがあります。 - 術後すぐに仕事はできますか?
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デスクワークは当日または翌日から可能なことが多いです。
立ち仕事や運動を伴う仕事は、数日間休養をおすすめする場合があります。
※本ページの内容は一般的なご案内です。実際の治療方針や注意点は、診察結果により個別にご説明しますので医師にご相談ください。