日帰り手術について

局所麻酔または静脈麻酔を用い、身体への負担を抑えつつ安全性を最優先に実施します。術前評価と術後フォローを丁寧に行い、必要時は連携病院と協力して対応します。

子宮頸部異形成に対するCO2レーザー蒸散術

対象

コルポスコピー・組織診で適応を満たす頸部上皮内病変。
年齢や挙児希望を踏まえて適応を判断します。

方法

病変部をCO2レーザーで選択的に蒸散します。
子宮頸管を温存しやすく、日帰りで実施します。

合併症

出血・感染・頸管狭窄などが起こり得ます。
術前に十分に説明し、術後は止血・感染予防を行います。

バルトリン腺膿瘍に対する開窓術

対象

再発を繰り返す膿瘍や嚢胞で、単純な切開排膿では再燃しやすい例です。

方法

嚢胞壁を外陰皮膚に縫合固定して開放路を形成し、再閉鎖を防ぎます。
局所麻酔で日帰り実施が可能です。

合併症

清潔保持と Sitz浴を指導し、必要に応じて抗菌薬を処方します。

子宮頸管ポリープの日帰り切除術

対象

不正出血や頸部刺激症状の原因となるポリープです。

方法

鉗子で根部を把持して捻除し、出血時は止血処置を行います。
摘出標本は病理検査に提出します。

合併症

当日から通常生活を再開できますが、数日は過度の運動や性交を控えていただきます。

尖圭コンジローマの切除術

対象

外陰・肛囲などに生じたヒトパピローマウイルス由来の疣贅です。

方法

局所麻酔下での切除または焼灼を行います。
病変の大きさや部位に応じて回数を調整します。

合併症

再発があり得るため、一定期間は定期的に再診していただきます。